コクヨ、ぺんてる株をプラスに売却 買収事態の泥沼化に決着 海外文具市場では協力関係構築

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Daily News | Online News

文具大手のコクヨは30日、ぺんてる(東京)の株式を同業のプラス(東京)に売却すると発表した。2019年に敵対的買収を仕掛けたが、ぺんてる経営陣の反対に遭い、買収断念を表明していた。保有する約46%のぺんてる株を全て手放す。譲渡を受けた後のプラスの保有比率は計約76%となり、ぺんてるを子会社化する。

コクヨは同時に、海外市場での事業拡大に関しては、改めてぺんてると業務提携する方針も発表した。

コクヨは19年11月にぺんてるの買収意向を表明。ぺんてるは非上場だが、投資ファンドなどを通じて株式を取得した。プラスがホワイトナイト(白馬の騎士)としてぺんてる支援に乗りだし、株式取得を進めて対抗。事態は泥沼化し、コクヨは20年2月に買収を断念すると発表した。

ぺんてるはサインペンなど筆記具に強く、海外にも豊富な販路を持つ。少子化などで国内市場の縮小が続くと予想される中、コクヨはぺんてるの子会社化によって事業拡大を目指していた。

コクヨは「ぺんてると資本関係を解消する一方、海外文具市場でのさらなる成長に関して協力関係を構築することは有益と判断した」とコメントした。(共同)

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